空気調和・衛生工学会 中部支部 第56期支部報告会
- 開催日時
- 2023年5月17日(水)/14時00分~16時00分
- 会 場
ウインクあいち 1104会議室 および
オンライン(Zoom)形式
- 参加者数
- 【支部報告会】59名(現地参加:34名 オンライン参加:25名)【記念講演会】146名(現地参加:76名 オンライン参加:70名)
次 第
1. 支部報告会
(1)代表理事挨拶 副会長 秋元 孝之
(2)支部長挨拶 支部長 河路 友也
(3)報告内容
2022年度事業結果及び2023年度事業計画
2022年度決算及び2023年度予算
(4)第37回 振興賞技術振興賞表彰式
2. 記念講演会
演 題: カーボンニュートラル社会実現に向けた空気調和・衛生工学の課題
講 師: 秋元 孝之(芝浦工業大学教授)
交流会の開催はありませんでした
1.支部報告会 14:00~14:30
参加者:59名(現地参加:34名 オンライン参加:25名)
学会本部より、秋元孝之副会長にお越しいただきご挨拶を頂きました。
今期より新たに支部長を務められる、河路支部長より挨拶と体制の説明を、田中副支部長より事業内容について、閑林会計代表幹事より会計について報告しました。
続いて第37回振興賞技術振興賞表彰式では『臼井国際産業本社における設備計画 ~地域特性を活かした建築と省エネルギーシステムの構築~』が表彰されました。
・建物のZEB化・ウェルネス向上・BCP対応を目指した延べ床面積約1万㎡のオフィスビルで、自然採光や自然風をふんだんに取り込むとともに、豊富な地下水と土壌熱を活用して空調システムの大幅な省エネルギー化が図られている点。
・再生可能エネルギー活用が調和した設備計画を実現させながら、採用した技術の効果検証が適切に行われている点。
・井水熱利用や土壌熱交換により空調機負荷の大きな低減をし、熱搬送動力の削減を実現させると同時に、多くの環境配慮手法を導入し、CASBEE評価Sランクを取得されている点。
・設計時に年間一次エネルギー消費量を基準エネルギー消費量から51.8%削減してZEB Readyを実現しており、さらに実績値においても、既存建屋の年間一次エネルギー消費量から51.2%の削減を達成されている点。
が、評価されました。当日は清水建設株式会社 名古屋支店 設備設計部 竹島卓磨様にお越しいただき、表彰状の授与、代表のご挨拶をいただきました。
『臼井国際産業本社における設備計画~地域特性を活かした建築と省エネルギーシステムの構築~』
【受賞者】
清水建設株式会社 名古屋支店 様
臼井国際産業株式会社 様
菱和設備株式会社 沼津支店 様
株式会社関電工 静岡支店 様
2.記念講演会 15:00~16:00
参加者:146名(現地参加:76名 オンライン参加:70名)
芝浦工業大学 秋元孝之教授を講師として、『カーボンニュートラル社会実現に向けた空気調和・衛生工学の課題』と題して記念講演がハイブリッド形式で行われました。
2030年のSDGsのゴール達成に向けて、世界がカーボンニュートラル社会実現に向けて動いており、アフターコロナのニューノーマルな生活様式の実現、ロシアのウクライナ侵攻による世界規模のエネルギー危機など、先行き不透明な時代ではあるものの、あらゆる仕組みの見直しができる千載一遇のチャンスだと前向きにとらえ、空気調和・衛生工学会では21世紀ビジョンプラスを掲げて活動をしておられるとのことでした。
また、カーボンニュートラルの実現のためには、
A カーボンニュートラル化の技術(ハード技術、設計方法)
B カーボンニュートラル化実現のための運用・改修(マネジメント、ZEB実現、省エネ促進)
C カーボンニュートラル化実現のための評価手法と普及方策(ソフト、評価基準、スタンダード)
が必要となるとのことを、国の施策や東京都の施策や各種データを交えながらご説明いただきました。 ニューノーマルに適合した建築ストックの確保を実現すること、脱炭素時代の建築におけるグレートリセットが必要であるとのお言葉をいただき、記念講演は閉会となりました。
会場での参加は76名、オンラインでの参加は70名、合計146名と多くの方にご参加いただきありがとうございました。また、秋元教授におかれましては、ご多用の折、大変貴重なご講演いただきましたことを厚く御礼申し上げます。
文責:総務幹事 大場章晴