第38回 技術振興賞
岐阜市庁舎における土壌熱の多面的利用などの環境配慮設計
受賞者
- 設計・監理・検証
- ㈱佐藤総合計画
- 建築主
- 岐阜市
- 検証・評価
- 田中 英紀
- 検証・評価
- 鵜飼 真貴子
- 施工・検証協力
- シブヤパイピング工業㈱
施設等の概要
- 所在地
- 岐阜県岐阜市
- 延床面積
- 40,921㎡
- 用途他
- 市庁舎
受賞の概要
「免震アースチューブ」による外気負荷低減、「安定した温度の井水」を空調熱源水に利用することによる高効率化。
「太陽集熱器」によるデシカント空調の再生熱や給湯利用等と、徹底した熱利用。
安定した卓越風を活用した自然通風、太陽光パネルの設置。
長良川の豊富な地下水の熱資源を空調機への直接送水と熱源機の熱源水として効果的に活用。
低層階を井水熱源HP、高層階をガス吸収式冷温水発生機で系統分けした熱源システムは、熱融通配管で連結してBCPに配慮。
低負荷時は低層階の井水熱源HPから高層階にも熱供給を行って高効率運転を実現する制御を導入。
1階・2階のデシカント外調機では、豊富な地下水を予冷コイルに、再生コイルの温水には太陽熱を利用することで自然エネルギーを積極的に活用。
定期的に実施する空調システム全体の省エネルギー診断結果をもとに、エネルギー消費量が最小となる運転制御を中央監視装置に対して直接制御するBEMSを導入。
AI自動運転の効果について実測データで検証。
基準一次エネルギー消費量に対し設計時では31%、実績値で42%の削減となり、コンセント電力も含んだ状態でZEB Oriented相当を実現。
CASBEE評価Sランクを取得。